観月会 2005.9.16    写真はココ
    天空高く冴え渡る名月を眺めて・・・
時は秋。所は名跡・舞鶴城址。中秋の天空高く冴え渡る名月を眺めて、この
ほど、風流な観月会が開催されました。春の観桜会が雨で流れ、来春まで待ち
きれない風流人8名が、9月16日の金曜日に酒肴を買い込んで舞鶴城の天守
閣跡に登り、十三夜の名月を心ゆくまで愛でました。
 眼下には福岡市街の夜景が広がり、雲ひとつなく晴れ渡った天空・東の彼方
には、満月とはひと味違う趣の十三夜の月が煌々と輝き、いやが上にも気分が
高揚する中で酒宴が始まりました。輪の中央で焼酎の湯を沸かすガスコンロの
灯りを頼りに、まずはビールで乾杯。夜目にはみんな美男・美女。歳を忘れ、
若かりし頃のほろ苦い思い出に浸り、詩吟のひとつも唸りたいような若やいだ
気分になったところで、観月会ならではのメーンイベントが幕開け。
 8名の参加者に5枚ずつ色紙とマジックインキペンが渡され、句会の始まり
です。風流人とはいえ、常日頃、俳句などひねったことのない御仁ばかり。盛
り上がっていた座が一瞬静まり返りました。箸が止まり、コップは手から離れ、
腕組みする者あり、天空を睨む者あり、・・・・。
 幹事が「この企画は失敗か?」と不安になった頃、そろそろとマジックペン
を持つ手が動きはじめました。そこは“逍遥の子”の北九大生OB。いったん
流れができると次から次へと傑作が生み出され、瞬く間に30数首の名句(迷
句?)が誕生しました。夜の静寂に朗々と歌い上げられる句に、泉下の旧城主・
黒田如水様もさぞや苦笑しておられたことと思います。
 こうして夜は更けていき、焼酎もなくなったところで逍遥歌の大合唱。2時
間あまりの観月会は大団円となりました。
 なお、皆さんの力作は10月21日の福岡支部総会会場に掲出する予定です
が、傑作を2首ご紹介します。
  虫の音に 心洗わる 十三夜    (三禧譽)

  月もよし 夜景もいいよ 舞鶴城  (中秋)

     以下は、総会会場にて披露。乞うご期待!!

 

観月会幹事・奥村英行