「集おう北九大同窓の和」のスローガンの下、2010年度北九州市立大学同窓会福岡支部のつどいが10月17日、福岡市中央区天神の福岡国際ホールで開かれ、OBや現役学生ら約100人が集まり、同窓のきずなを確認、さらなる発展を誓った。 冒頭、岩崎六雄支部長(S46・経営)があいさつ。福岡支部が「楽しい同窓会にしたい」をモットーに、多くのOBが日ごろから交流を深めていることを伝えた。続いて金子雅勝事務局長(S45・経営)が活動報告。30年以上続く毎月1回開かれる親睦の飲み会「一木会」や、春の花見「観桜会」などを紹介した。 引き続いて、「変化の中のソリューションを生き抜く」との題で九州工業大学の佐伯心教授(S47・英文)が講演。米国のハーバード大学で日本人留学生がここ数年、ひとけたにとどまるなど、海外に出たがらない学生が増えたことや、現状に満足しチャレンジしない「草食系男子」が増えたことを指摘。山岳スキーヤーの故三浦敬三氏が100歳で米国のロッキー山脈を滑降したことや73歳で新たにバンドを結成した歌手の加山雄三氏などを例に挙げ、「これからの日本を変革するのは女性と中高年」と強調した。さらに、今後求められる人材は@変化対応力があるA危機管理能力があるB熱い思い、エネルギーと行動力を持っているCチャレンジ精神旺盛D良いネットワークを自ら作れる──として、夢(目標・野望)を持ち、「人生はいつもこれから」との思いを常に抱き続けていくべきだと結んだ。 その後の懇親会は、KBCアナウンサーの長崎真友子さん(H20・国際関係)が司会を担当。参加者との記念撮影にも気さくに応えながら、会を進めていった。来賓挨拶では、矢田俊文学長のほか、今年から同窓会本部会長に就任した田村允雄氏(S42・商)が登壇。自身の同窓会活動を振り返り、大学とともに同窓会に対する一層の協力を訴えた。 藤井健一顧問(S26・米英)の乾杯の音頭を皮切りに、歓談の輪があちらこちらにできた。近況報告、恩師の思い出、当時のサークル活動、印象に残っている講義など、参加者は尽きぬ話題に時を忘れて語り合った。 宴もたけなわの中盤、マンドリンクラブの荒木さやか会長ら7人が演奏を披露した。気合が入りすぎて弦が切れるハプニングがあったものの、響きわたる軽やかな音色に会場はより一層和やかな雰囲気に。広く知られているカーペンターズの「トップ オブ ザ ワールド」が流れると、メロディーを口ずさむ年配OBの姿も見られた。 楽しみ抽選会では、景品に高級ホテルペア宿泊券や絵画、洋酒などがズラリ。高価景品の当選者には会場から「おーっ」とのどよめきが起こり、羨望のまなざしが投げかけられた。ドンペリ」として知られる高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」が当たった伊藤満夫氏(H2・経済)は 「同窓会活動では何も汗をかいていないのに、こんな高価なものをもらって申し訳ない」と恐縮しきり。今年初めてつどいに参加した中村和哉氏(S63・中国)は、5000円の商品券が当たり、大喜び。「今年の参加費を取り返した形になった。来年は友人らも誘い、必ず参加する」と誓った。 続いて校歌、逍遥歌を全員で肩を組み斉唱。輪の中心では応援団の松田駿団長と納富勇人団員が演舞。心がこもった一心不乱の動きに導かれ、一堂高らかに歌い上げ、福岡支部と大学のいっそうの発展を願った。 大いに飲み、食べ、語り合った宴の最後は、次年度集い実行委員を担当する昭和45年卒OBの紹介があり、今年度の佐伯信也実行委員長(S44・経営)から一色博幸氏(経済)に、法被が引き継がれた。昭和45年卒OBらは、来年のつどいの成功を高らかに宣言し、大きな拍手を送った参加者は精一杯の協力を誓って、会を閉じた。 来年のつどいは10月15日(土)。例年通り天神の福岡国際ホールで開かれる。毎年のことだが、20〜40代の参加者が極端に少ない。仕事に家庭に大忙しだろうが、1年に1度の同窓の集いに、時間をつくってぜひ参加していただきたい。 渋田 祐一(H2・中国) |
北九州市立大学 学長 矢田 俊文 様 同 窓 会 本 部 会長 田村 允雄 様 同 窓 会 本 部 幹事 吉村 和 様 焼き鳥権兵衛館 会長 古賀 貞己 様 |
出席者名簿
|