2009〜10年度の活動スローガン「はぐくもう北斗の絆 in博多」
を掲げた、09年度福岡支部総会・つどい(懇親会)が10月17日(土)、
福岡市天神の福岡国際ホールで開かれ、参加者は支部会員のほか、大
学サークルの学生会員、留学生らを含め総勢約150人に上った。
総会では、08年度の活動内容、会計、監査の各報告のほか、役員
定数の変更、相談役・顧問の明文化などを盛り込んだ改定支部規約の
説明があった。役員改選報告で、田村允雄支部長(S42・商)は総会
終了後に3期6年務めた支部長を退任することを報告、岩崎六雄新支部
長(S46・経営)ら5人の新3役を紹介した。
引き続いての特別講演では、11年春に開業予定のJR新博多駅ビル
に進出する「博多阪急百貨店」開設準備室・特別顧問の中山正勝氏
(S39・商)が「九州新幹線全線開通と福岡百貨店業界の展望」と題
して講演。2008年の全国の百貨店の総売上高が2000年比で20l弱落ち
込み、コンビニの総売上高に負けてしまったことなど、百貨店業界の
厳しい現状を報告した。その上で、元博多大丸常務だった中山氏は、
博多駅周辺はホテル、ビジネスビルばかりで、商業施設が少ないと指
摘。新博多駅ビルに阪急百貨店や東急ハンズが入ることで駅周辺にに
ぎわいを創出。福岡市の繁華街が天神、博多駅の二極化で商圏が広が
り、さらに発展するとの期待と展望を示した。
話は企業の危機マネジメントにも及び、「逃げるな、隠すな、嘘つ
くな」の広報3原則が企業の盛衰を決めると強調。聴講の同窓企業人
らは大きくうなずいていた。
メーンイベントの大ホールでの懇親会は、藤元和巳実行委員長(S
43・商)、田村支部長の挨拶で開宴。来賓の矢田俊文学長は、3年連
続で受験生が増えていることなど、年々評価が高まっている母校の姿
を報告した。山下建治同窓会長(S33・商)が乾杯の音頭をとった後、
和やかな立食パーティーに移った。
アトラクションの学生会員のサークル実演では、JAZZ研究会
「K&K」の演奏や「アカペラの森」の歌声が会場の雰囲気を盛り上
げた。ブルーを基調にした華やかなユニホームに身を包んだ応援団・
チアリーダー部の6人が「ゴー ゴー キタキュー」と軽やかな演技
を披露すると、ホールは大きな拍手に沸いた。
恒例の「お楽しみ景品抽選会」は、実行委員会の奔走で例年を上回
る数量の景品が用意されたおかげで、学生会員も含めて「幸運者」が
続出し、今回も好評を博した。
思い出深いキャンパス生活や近況を語り合い、世代を超えて同窓の
絆の温かさを確かめ合った3時間の締めくくりは、肩を組み円陣を作
って校歌、逍遥歌の斉唱――。今回のリーダーは、「初の女性応援団
長」で全国的な話題になった松尾聡与さん(H15・法律/福岡県警)
が学ラン姿で初登場。松尾さんの見事な手さばきと身のこなし、透き
通ったエールに合わせた大円陣の発声は、来年の再会を全員が誓い合
う熱気となって会場全体を包み込んだ。
渋田 祐一(H2・中国)
(了)
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