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福岡支部 第24回あざみ会
天神御前屋(福岡ビル地下1階)
講和:「聞く・訊く・聴く」 講師:金生 郁子さん(H19・人間関係学部)
参加者は18名。
8月25日、今年も35℃という暑い中、18名の参加者があざみ会に集まりました。今回は久しぶりに20名を切るという人数になりましたが常連の方々が多数ご出席くださり変わらず元気な顔を見せてくださいました。また初参加の方が加わり、あざみ会は少しずつでも広まっていると実感しました。
今回の講師は金生郁子さん(H19人間関係学科)が務められました。
金生さんは卒業後、大学で学んだことを活かすため現在「金生塾」という組織を立ち上げ、様々な講座や講演を行っていらっしゃるそうです。
講話をはじめられる前に、大学の地域貢献度ランキングで北九大が全国1位になったことにふれられ、さきの東北大地震の際、全国に先駆けて北九大生がボランティアに訪れたことを、私も含めご存知ない方もたくさんいらっしゃったことと思います。
このことが記事になっている北九州市立大学学報「青嵐」も回覧され、会場の皆が感心するとともに誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
今回のテーマは「聞く・訊く・聴く」。
コミュニケーションについてのお話をわかりやすく解説してくださいました。
コミュニケーションは、人間関係を築くために必要不可欠な行為であるが、このことを言葉ではなく、体感されているか?という問いにずいぶんと考えさせられました。
普段の生活の中で、何気なくとっているコミュニケーションは、実は人が存在するために必要な行為であることだということをあらためて認識することができました。
「人は、人と関わらなければ生きていけない。他者から存在を認められ、価値を認められて自己実現へと向かう。」
この言葉は、現代に生きる大人の私達が最も大切にしなければならない言葉ではないだろうか?私は、大人が子供と接するとき、この言葉の意味が重い意味を持つことを特に思いました。
そして、コミュニケーションとは「共有」するということ、その手段として非言語と言語の両方があり、話す、きく、書く、読むという4つの方法の中で「きく」ことにはさらに3つの「きく」があるということを学びました。
ひとつめの「聞く」はhearつまり自然に聞こえてくる音を聞く。ふたつめの「訊く」はaskこれは聞き手の欲求を満たすために訊く。ときに相手の過ちを指摘することとなるので注意すること。みっつめの「聴く」はlisten、相手の話を徹底して聴く。この「聴く」が上手にできてはじめてコミュニケーションがうまく取れるのだということがわかりました。
「聴く」とはどういうことか?金生さんは聞き手の思いを戸棚に入れて聴く、という表現をされました。うなづいて、真剣に聴いていると相手に伝えること、相手の話を取らないで短めに言葉を返すこと、相手の鏡になって聴くこと、自分本位で人の話を聞いていないか?自分がどういう「ききかた」をしているのか?みなさんも一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
次回2月のあざみ会までには今よりもっと「聴き上手」になっていたいものですね。
H2英米 宗本由紀子
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